薬学部

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薬物治療学研究室

所属教員

スタッフ名 主な担当
高原 章/教授 薬物治療学Ⅰ、薬物治療学Ⅲ、薬物治療学Ⅳ、病態検査学実習、薬物治療学演習、プレ実務実習Ⅱ(総合演習)、先端応用薬学総論Ⅴ、卒業研究、薬学総合演習Ⅱ
永澤 悦伸/准教授 症候学、薬物治療学Ⅴ、病態検査学実習、薬物治療学演習、データサイエンス実践入門、プレ実務実習Ⅱ(総合演習)、卒業研究、薬学演習Ⅱ
相本 恵美/助教 病態検査学、病態検査学実習、薬物治療学演習、プレ実務実習Ⅱ(総合演習)、卒業研究、薬学演習Ⅱ

高血圧・不整脈に対する薬物治療の研究

Kチャネル阻害薬がラットの心電図に与える作用

高血圧や不整脈などの循環器疾患を対象に新しい薬物の作用機序解析や薬物治療法の開発をしています。不整脈の領域では、心臓突然死を誘発する心室不整脈や心房細動の発生機序を解析し、治療や予防手段の開発を進めています。高血圧については薬物を用いた治療に加えて非薬物療法の開発にも取り組んでいます。疾患で生じる様々な生体機能の変化を解析する研究を通じ、薬物治療の本質の理解をめざしています。

教員からのメッセージ

当研究室では新しい薬物治療法の構築を目標に据えて研究活動を進めています。特に高血圧や不整脈などの循環器疾患を研究の対象にしています。ヒト病態の発症メカニズムの理解をベースにした疾患モデルの構築や、発症や病態維持の機構に関与する生体内因子の解析を行っています。現在、心房細動モデルの心房や肺静脈に存在する治療標的分子の解明を進め、不整脈を強力に停止する薬物の探索を行っています。近年の心臓突然死モデルを用いた研究で、致死性不整脈の発生を予知する指標を見出しました。このような病態の重症度を反映するパラメータの開発は臨床試験を円滑に進めるための有効な手段としての活用が期待できます。薬物治療学の研究は臨床応用への道筋をつけることが大切ですので、基礎研究と臨床研究の成果を相互補完しながら薬物治療法の科学的エビデンス構築を進めていきたいと考えています。

学生から見た研究室

私たちはin vivo実験を通じて薬物性QT延長症候群の新しい治療法や不整脈予知指標の構築を目指しています。QT延長症候群の患者さんはtorsade de pointes(TdP)と呼ばれる心室性不整脈を生じることがあり、これによる失神や突然死が社会的な問題となっています。不整脈の発生予測は臨床的にも困難ですが、実験室内でこのような不整脈を高い再現性で誘発する方法の開発に鋭意取り組んでいます。不整脈との出会いは一期一会であり、また定量的に評価することは未だに課題も多くあります。それでも未知との遭遇に胸が高鳴り、探求心がくすぐられることは間違いありません。
(大学院生)

私たちの研究室では、カルシウム拮抗薬の臓器選択性やチャネル選択性などの特性を調べ、より患者さんの病態に合わせた治療が提供できるような研究を行っています。本邦では十数種類のカルシウム拮抗薬が降圧薬として市販されていますが、薬理学的に分析するとそれぞれのカルシウム拮抗薬には個性的な作用があり、面白い実験結果が得られることがあります。もちろん新しい発見は大きな喜びですが、患者さんに有益なデータが得られることもあり、大きなやりがいが感じられます。
(大学院生)

私たちの研究室では、心房細動のリスク因子を保有する病態モデルを作製し、心房細動の発生機序の解明や治療薬の評価を行っています。未だ解明されていないことの多い分野のため、日々の研究の中で心躍る発見や感動が絶えません。心房細動に対する有効な治療法は十分に確立されておらず、慢性化した細動を完全に抑止できる抗不整脈薬は未だ開発されていないのが現状です。そのため、私たちは日々新たな心房細動治療法の構築を目指して、情熱を持って研究に励んでいます。
(学部生)
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