アディクション（addiction）は日本語では嗜癖と呼ばれ、何らかの状態を繰り返し、やめたいと思ってもそこから抜けられなくなることです。近年ではアルコール依存や薬物依存、ギャンブル依存、摂食障害、インターネット依存など、アディクション問題の多様化や複雑化が多く認められています。このようなアディクション問題を持った方が自らの問題と向き合い回復する過程を明らかにし、当事者とその家族への支援について研究を行っています。
カウンセリングとは、対象者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助です。特に心の問題を持った方がカウンセリングによる支援で、どのような心の変容にいたるのかについて研究を行っています。

【著書】

• 伊藤桂子: 面接・コミュニケーション技術. 森千鶴(監編). 田中留伊(編). 改訂版　これからの精神看護学—病態生理をふまえた看護実践のための関連図, 東京: ピラールプレス, 2016; 152-158.
• 伊藤桂子: アルコール依存症の理解と看護. 森千鶴(監編). 田中留伊(編). 改訂版　これからの精神看護学—病態生理をふまえた看護実践のための関連図, 東京: ピラールプレス, 2016; 230-247.
• 伊藤桂子: 疾患と看護がわかる看護過程　ナーシングプロセス　アルコール依存症, クリニカルスタディ9月号第37巻10号, 東京: メヂカルフレンド社 2016; 49-64.
• 川野雅資(編).伊藤桂子: 看護学実践 Science of Nursing看護研究, 東京: ピラールプレス 2015; 22-26, 56-63.
• 伊藤桂子: 依存状態の患者の看護, 川野雅資(編). 精神看護学Ⅱ 精神臨床看護学 第6版, 東京: ヌーヴェルヒロカワ 2015; 274-282.
• 伊藤桂子: 面接・コミュニケーション技術. 森千鶴(監編). 田中留伊(編). これからの精神看護学—病態生理をふまえた看護実践のための関連図, 東京: ピラールプレス, 2015; 151-157.
• 伊藤桂子: アルコール依存症の理解と看護. 森千鶴(監編). 田中留伊(編). これからの精神看護学—病態生理をふまえた看護実践のための関連図, 東京: ピラールプレス, 2015; 226-243.
• 川野雅資(編著). 伊藤桂子: エビデンスに基づく精神科看護ケア関連図, 東京: 中央法規, 2008; 34, 102-107, 131, 140-149, 184-191.

【論文】

• Keiko Ito: Understanding Alcoholics’ “Difficulty in Life”: An Empirical Comparison of Alcoholics and Nonalcoholics. Asian/Pacific Island Nursing Journal 2017; Volume 2(1): 1-10.
• 伊藤桂子, 田中留伊,　中村裕美,　大迫哲也: 首都圏看護系大学に通う学生の携帯電話依存傾向に関する研究. アディクション看護 2016; 13(1): 9-16.
• 伊藤桂子: 日本における若者の飲酒防止活動と今後の課題‐「若者の飲酒を考えるフォーラム」の21年間の活動を通じて‐. 臨床精神看護学研究会誌 2016; 1: 25-28.
• 伊藤桂子, 川野雅資： 自殺に傾いたクライアントへの支援‐クライアントとカウンセラーの相互関係の中で行われる自殺予防の関わり. 精神看護におけるディスコース分析研究会誌 2016; 4: 29-42.
• 伊藤桂子, 川野雅資： 気分障害患者の自殺企図への介入におけるカウンセリングの手法と構造. 精神看護におけるディスコース分析研究会誌 2015; 3: 27-37.
• 伊藤桂子,安田美彌子. アルコール依存症の回復過程における「生きづらさ」‐家族背景と心理的傾向の観点における男女の差‐. 性とこころ 2014; 6(2): 94-108.
• 伊藤桂子, 川野雅資. カウンセリングにおけるコミュニケーション技術の構造と手法‐気分障害患者の認知バイアスへの介入場面の分析. 精神看護におけるディスコース分析研究会誌 2014;2: 50-59.
• 伊藤桂子, 川野雅資. カウンセリングの治療的意味に関する研究　統合失調症患者のカウンセリングにおける治療関係と認知の変容への働きかけ. 精神看護におけるディスコース分析研究会誌 2013;1: 22-31.
• 伊藤 桂子,中村 裕美,田中 留伊. 看護系大学に通う女子学生のインターネット使用の現状と傾向. 性とこころ 2013; 5(2): 108-113.
• 伊藤桂子, 日下修一, 安田美彌子. 性犯罪予防と被害に関する女子学生の認識. 性とこころ 2012; 4(2): 149-157.
• 伊藤桂子. DV・性犯罪加害者に対する犯罪防止プログラムの実践と今後の課題. 地域連携精神看護学研究会誌 2011;3: 54-60.

【学会発表】

• 吉田千草, 小村三千代, 伊藤桂子. 助産所における妊婦の冷えに対する助産師の技, 第36回日本看護科学学会学術集会, 2016.12.11. 東京.
• 佐藤美繰, 落合友里, 小仁所のぞみ,高橋幸, 中村美紗樹, 中山弘美, 広川志野, 福井彩水, 星野まなみ, 田中留伊, 伊藤桂子, 田野将尊, 中村裕美. 発達障害およびその疑いのある学生に対する看護系大学教員の関わりの現状と支援のあり方,日本看護技術学会 第15回学術集会, 2016.9.25. 群馬.
• 伊藤桂子, 水上由紀, 藤田祐俊, 真栄里仁. 「学生のためのお酒の飲み方研修」の取り組み大学生の適正飲酒教育プログラムの開発を目指して（第1報）, 第15回日本アディクション看護学会学術集会, 2016.9.4. 兵庫.
• 伊藤桂子. 日本における若者の飲酒防止活動と今後の課題‐「若者の飲酒を考えるフォーラム」の21年間の活動を通じて‐, 第1回臨床精神看護学研究会, 2016.5.21. 兵庫.
• 伊藤桂子, 川野雅資. 自殺に傾いたクライアントへの支援－クライアントとセラピストの相互関係の中で行われる自殺予防の関わり－. 第4回精神看護におけるディスコース分析研究会, 2015.12.26. 東京.
• 伊藤桂子, 片山典子, 川野雅資, 野呂幾久子, 上野栄一. 精神看護学における会話分析の手法と活用. 第25回日本精神保健看護学会学術集会, 2015.6.27. つくば.
• 伊藤桂子, 田中留伊, 中村裕美, 大迫哲也. 首都圏看護系大学に通う学生の携帯電話依存傾向に関する研究. 第14回日本アディクション看護学会学術集会, 2015.9.6. 東京.
• 伊藤桂子, 川野雅資: 気分障害患者の危機的状況への介入におけるコミュニケーション技術の構造と手法: 第3回精神看護におけるディスコース分析研究会,2014.12.23. 福井
• Ito K., Yasuda M., et. al.: A study on the “difficulty of life” in the recovery process of alcoholism in Japan: 16th International Society of Addiction Medicine Annual Meeting, 2014.10.6. Yokohama
• 伊藤桂子, 安田美弥子: アルコール依存症者の心理的傾向と一次嗜癖の解明 -回復過程に伴う「生きづらさ」からの考察-: 第13回日本アディクション看護学会学術集会, 2014.9.21. 愛知
• 伊藤桂子, 安田美彌子: アルコール依存症の回復過程における「生きづらさ」‐家族背景と心理的傾向の観点における男女の差‐: 第6回日本「性とこころ」関連問題学会学術集会, 2014.6.28. 東京
• 伊藤桂子, 川野雅資, カウンセリングにおけるコミュニケーション技術の構造と手法【気分障害患者の認知バイアスへの介入場面の分析】: 第2回精神看護におけるディスコース分析研究会, 2013.9.7. 岡山
• 伊藤桂子, 中村裕美, 田中留伊: 看護系大学に通う女子学生のインターネット使用の現状と傾向: 日本「性とこころ」関連問題学会第5回学術研究大会, 2013.6.22. 東京
• 伊藤桂子, 日下修一, 安田美彌子: 性犯罪予防と被害に関する女子学生の認識: 第４回日本「性とこころ」関連問題学会学術集会, 2012.6.16. 東京
• 伊藤桂子, 日下修一, 安田美彌子, 北條正順, 原田隆之, 斉藤章佳, 松島祟将, 藤村貴司, 榎本稔, 深間内文彦: 性的問題行動と家族環境に関する調査: 第４回日本「性とこころ」関連問題学会学術集会, 2012.6.16. 東京

【その他】

• 伊藤桂子, 安田美彌子: アルコール依存症の回復支援－１次嗜癖の諸相の解明と効果的な看護支援の構築. 独立行政法人日本学術振興会 科学研究費助成事業（学術研究助成基金助成金, 基盤研究(C). 2012年-2015年度