高齢者看護学研究室(Department of Geriatric Nursing)
所属教員
研究室紹介
加齢変化やさまざまな疾患を持つなど多様な健康状態にある高齢者に対し、看護師としてどのような支援ができるのか。そのことをさまざまな角度から分析、研究しているのが私たち高齢者看護学研究室です。私たちの対象は常に私たちより人生の先を進んでおられます。研究、実践活動をしつつも、高齢者の皆さんに助けられること、学ぶことが多い分野だと日々痛感しています。
授業の紹介
加齢変化や疾患により高齢期にある方々の健康状態は多様であり、それぞれの暮らしも多様です。高齢者看護学では、このような特徴を持つ高齢者へ看護職として支援を提供するための知識や思考、フィジカルアセスメントなどの看護技術を身につけられるよう授業・演習を展開しています。さらに、高齢期にある方々が迎える人生の最終段階を見据え、対象者の望む生活に近づけるための看護実践を模索しています。
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フィジカルアセスメントの演習風景
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また、人口の高齢化や医療の高度化に伴い、医療や看護の現場で働く人々に求められるスキルは、より複雑で多様なものとなっています。特に高齢者看護の分野では、高齢者は複雑な疾患・病態をもち、非定型な症状を呈したり、自ら症状を訴えることが難しかったりする中で、臨機応変に判断・対応していく力が求められています。そこで私たちの領域では、シナリオを活用したシミュレーション教育や超音波診断装置を用いたフィジカルアセスメントの教育にも力を入れています。
実習の紹介
高齢者看護学実習では、多様な健康状態にあり、多様な場で個々の生活を営む高齢者の特徴を理解し、支援するための知識や思考、技術を学びます。疾病を治療する病院から、生活の場である地域の高齢者施設や高齢者が集う場など様々な場での実習を行っています。
また、高齢者を支援する上で、多職種連携(IPW)を理解することも重要です。実習の場では、医療・福祉等の様々な専門職の連携を実感しながらケアの質を向上させるための協働に参加し、学生が考えた看護を実践できるような環境を整えています。さらに、実習では、認知症など、言語的コミュニケーションが難しい認知機能障害がある方にもかかわります。健康状態や生活(暮らし)も多様な高齢者に寄り添い、強みを活かした看護を考え、実践できる学生の育成に力を入れています。
また、高齢者を支援する上で、多職種連携(IPW)を理解することも重要です。実習の場では、医療・福祉等の様々な専門職の連携を実感しながらケアの質を向上させるための協働に参加し、学生が考えた看護を実践できるような環境を整えています。さらに、実習では、認知症など、言語的コミュニケーションが難しい認知機能障害がある方にもかかわります。健康状態や生活(暮らし)も多様な高齢者に寄り添い、強みを活かした看護を考え、実践できる学生の育成に力を入れています。
卒業研究
高齢者看護学研究室では、高齢者に焦点を当てた研究のほかに、高齢者を支える家族や医療・介護スタッフに関する研究など多様なテーマの研究に取り組んでいます。
2022年度
- 認知症でBPSDがみられる対象への介入方法に関する文献検討
- 独居後期高齢者の災害への備えや避難に対する意識と看護師の支援
- 高齢者のフレイル予防対策の現状に関する文献検討
- 看護学生の痩身願望・食習慣・運動習慣の関連とより良い健康習慣への支援
- 認知症高齢者の自宅退院に影響する要素について文献検討
- HSP傾向がある人の特徴と対応における配慮についての文献検討
- 認知症家族を介護する男性介護者が抱く介護への想いや現状
- マスク着用による高齢者のコミュニケーションへの影響の検討
- コロナ禍における高齢者の健康意識とスマートフォン利用の関連
- 看護師の身体拘束に対するジレンマに関する文献研究