看護学部

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疾病医療学研究室(Department of Clinical Medicine)

所属教員

研究室紹介

疾病医療学研究室は、医学と看護学を結ぶ橋渡しとしての、重要な役割を担う教室です。看護学を学んで得た知識を活かし、臨床の現場で適切な看護を実践するためには、その対象となる患者さんの病態を包括的に理解することが必須です。そのためには、まず基礎医学(人体の構造と機能、病態生理学等)と臨床医学(病態治療学等)を正しく理解することが必要です。
当研究室では医学の礎となる知識を深め、一人一人の患者さんの運命を背負うことの責任を常に自覚し、自らの倫理観を養い、医療従事者としての誇りを持ちながら、患者さんの役に少しでも立てるよう生涯学んでいく真摯な姿勢を大切にしています。

主な研究内容

  1. 看護学を学ぶ上で必要な医学的知識を習得します。
  2. 医学の基礎となる生理学的・解剖学的分野に興味を持つように学習していきます。
  3. 常に一対一の関係性において、真摯な姿勢で患者さんを診ることを基本とします。
  4. 患者さんを診ることは人間そのものを診ることであり、自分の人間性をも映すことになります。一人一人の運命を背負うことの責任を常に自覚し、自らの倫理観を養っていきます。
  5. 医療従事者としての誇りを持ちながら、患者さんの役に立てるよう常に学んでいきます。

最近の研究

内科の分野において、腎臓病も内分泌疾患も決して稀な病態ではなく、むしろ身近に遭遇することが多い疾患ですが、臨床症状が類似する場合も多く、日常診療では残念ながら他の疾患に看過されてしまうこともあります。また、それぞれの疾患が双方に影響しあうことも近年知られるようになりましたが、詳細については未だ明確な報告はありません。慢性腎臓病に合併する甲状腺機能異常が臨床の場で決して少なくないことから、その発症頻度や、発症要因について臨床研究を行っています。腎疾患に合併する甲状腺機能異常の予防や、甲状腺機能異常に対する治療が腎機能低下の進行を抑制することに繋がっていくことが究明できれば、臨床的に非常に重要だと考えています。

授業の紹介

疾病を理解するためには人体の解剖学的構造や生理学的機能をきちんと学ぶことが重要です。そのため、1年生では、初めての医学に関する講義で、徹底的に人体の構造と機能をマクロからミクロまで理解することを目標とします。次の段階として、2年生にかけては病態とその治療を学んでいきます。これらの基盤を欠かすことなく看護学を学んでいけば、決して表面的な理解に留まることはなく、医療に造詣が深くなることでしょう。
臨床の現場では、自分の目の前いる患者さんに何が起こっているのか、何に苦しんでいるのか、何がその原因なのか、様々なことを総合的に自分で考えなくてはなりません。自分の引き出しの中身を充実させるために、講義からひとつでも多くのことを習得できるよう、皆に学んでもらいたいと思っています。

卒業研究テーマ

2022年度

  • 2型糖尿病患者の治療中断要因についての文献検討
  • 術前説明における看護師との良好な関係構築と手術に対する不安の軽減

2021年度

  • 1型糖尿病患者の社会生活と血糖コントロールの両立の実態の文献検討
  • オストメイトの日常生活上の困難を支援する看護とは
  • 日本の若者における社会不安に対する治療法についての文献検討
  • ALS患者の障害受容過程の変化について

2020年度

  • 看護学生が感じる大学生活における挫折感とその解決策:アンケート調査に基づくデータ分析
  • オキシトシン経鼻投与による自閉症スペクトラム障害の治療の可能性:文献検索
お問い合わせ先

東邦大学 看護学部

〒143-0015
東京都大田区大森西 4-16-20
TEL:03-3762-9881