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地域ケアシステム分野

指導教員名

研究指導の概要

保健師の専門性、活動方法に関する研究を中心に、近年保健活動に求められる保健計画、施策化および福祉分野との連携を含めて看護と介護に関する研究もテーマとする。保健医療福祉行政の変換期における保健師の役割に応えられる実践的な研究をすすめていきたい。

わが国独自の地域ケアシステムの構築

わが国の地域保健・地域医療は長い期間、欧米をモデルとしてきました。しかし世界で類を見ないほどの急速な高齢化、少子化はいよいよ現実になってきています。今や日本がこの状況をどう乗り切るのか、欧米が関心をもって眺めています。わが国独自の文化を踏まえた「中福祉中負担」の地域ケアシステムの構築が急務といえるでしょう。
近年、新聞広告などで瀟洒な高齢者住宅の折込広告が増えていますが、団塊の世代が7,8年後には統計学的に高齢者になる現実の中で、わが国は行政も人々も老後は豊かに美しく施設入所に・・という志向が高まっているように思えます。しかし先進諸外国の歩んだ道筋をみると、劣悪なナースイングホームの増加など失敗例も多いようです。人は地域の中で、喜怒哀楽を持って生き生きと人間らしく生きるほうが自然に思えませんか? 将来も含めて人が人として生きる地域ケアシステムを院生の方々と共に考えていきたいと思います。

分野紹介

多機関多職種の連携による地域ケア

看護職を国家資格で分類すると、看護師、保健師、助産師に分けられますが、その中で、地域ケアシステム分野は、保健師による看護活動に最も関連する分野です。学部の科目としては、地域看護学や在宅看護学に関連が強いでしょう。従って地域で生活する高齢者や障害者、また何らかの疾患を抱えつつ地域で生活する在宅療養者などが安心して生活できる地域ケアシステムを構築していくための研究をすすめるのが本分野です。
人間は皆幸せに生きる権利があります。その為には地域の中で保健医療福祉の機関・職種が互いに連携し、住民の健康を守るシステムづくりが不可欠です。本分野には看護職者の方々はもちろんのこと、その他保健医療福祉に携わる(例えばホームヘルパーなど介護に従事する方やボランテイアの方など)全ての方々にもウエルカムの分野です。将来は色々な職種の院生が、それぞれの立場でゼミに参加し討論ができたら・・と夢が拡がります。

カリキュラムの構成

地域ケアシステム分野のカリキュラムは特論Ⅰ(地域ケア援助論)、特論Ⅱ(地域看護ケアシステム論)と2つの演習から構成されています。演習は「行政地域看護論」と「地域ケア管理・運営」から成ります。その他専門科目の必修として国際広域保健特論Ⅰを位置づけ、ここでは地域診断法・疫学方法論について学びます。このような科目構成からもわかるように、地域をひとつのシステムととらえ、どのようにシステムづくりをしていけばよいのかを行政の立場、ケア提供の立場、更には住民の立場からなど様々に追求していきます。

研究内容

地域ケアシステムにおける看護の機能、役割について追究する研究の指導を行います。内容としては主として、地域ケアシステムにおける保健師と他職種との関わり、病院の看護職と地域における保健師との連携など地域看護活動の中での保健師活動の質について課題とした研究指導を行います。

過去の修士論文

年度 学生氏名 修士論文テーマ 指導教員
2012年度 土持利奈 脳神経疾患病棟に勤務する看護師が退院支援において否定的感情を抱く要因 丸山美知子
2008年度 宮澤絹代 IT企業に勤務する男性労働者の就業が日常生活や健康に及ぼす影響-深夜業務と日常生活との関連について- 杉本正子
2007年度 原田静香 在宅移行時における退院調整のノ実態とその効果に関する研究ー病院看護師と訪問看護師が行う退院調整の比較からー 杉本正子
2007年度 小松優紀 大規模事業所の中高年労働者における抑うつ状態と職業性ストレスの関連について 杉本正子