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関節リウマチの臨床研究において得られた滑膜保存組織を用いた、細菌遺伝子発現についての研究

研究の背景および目的

 関節リウマチの発症には、生来的に罹患しやすくなる遺伝的な要因の他、後天的な要因の存在も推測されています。後者の中には、細菌やウイルスといった、外来生物の感染も含まれています。特に、最近の研究で注目されているのが、細菌感染症、特に歯周病などの口腔内感染症が、関節リウマチ発症の引き金になるという説です。
 東邦大学医療センター大森病院リウマチ膠原病センター(膠原病科)では、関節リウマチ患者や変形性関節症患者が関節手術で切除した、関節組織の一部(滑膜といいます)からDNAを抽出して保存しており、この中に細菌のDNAが含まれていないか、検討を行うことを計画しました。関節組織は関節リウマチの病変の首座であり、この組織で細菌感染の痕跡が見つかる事は病気の原因を探る上で重要な発見となります。我々は関節リウマチの病態に細菌感染が関与しているかを探るため、この研究を行います。

研究対象および方法

 この研究は、東邦大学医学部倫理委員会の承認を得て実施するものです。
 東邦大学医療センター大森病院リウマチ膠原病センター(膠原病科)が保有している、関節リウマチ患者、および比較のため、変形性関節症患者の滑膜組織からそれぞれDNAを抽出し、研究に用います。これらのDNAに細菌由来のDNAが含まれているかを測定し、統計学的な解析を加えて検討を行います。
 本研究では滑膜組織から抽出したDNAを保存する際、患者固有の情報と連結できないように匿名化を施しております。そのため、今回の研究で得られた成果を専門学会や雑誌で報告する際にも、個人情報が漏れることはありません。

 本研究に関してご質問のある方は、下記までご連絡下さい。

連絡先および担当者

東邦大学医療センター大森病院
リウマチ膠原病センター(膠原病科)
准教授 南木 敏宏
電話 03-3762-4151 内線 6581
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151