医学部

メニュー

cN2IIIA期非小細胞肺癌に対する術前導入化学放射線療法の予後予測因子に関する検討

研究の背景および目的

縦隔リンパ節転移を伴う進行肺癌では治療成績が満足できるものではないことが知られています。しかしながら、症例によっては術前化学放射線療法などの集学的治療が有効であり、東邦大学医学部外科学講座呼吸器外科学分野では術前化学放射線療法による良好な成績を報告してきました。
そこで、こうした術前化学放射線療法の効果が期待できるかどうかを治療前に予測する方法を開発し、治療効果をより向上させることを目的として本研究を計画しました。
この研究で得られる成果は、進行肺癌の治療成績を向上させるための個別化治療の開発につながります。

研究対象および方法

この研究は、東邦大学医学部倫理委員会の承認を得て実施するものです。

2001年~2012年までに東邦大学医療センター大森病院呼吸器センターにおいて、縦隔リンパ節転移を伴う臨床病期IIIA期の非小細胞肺癌と診断され、術前化学放射線治療を受けた症例(24例)を対象とします。

治療開始前の気管支鏡検査などによる生検検体、手術を受けた症例では加えて手術検体で、病理検査後に残った試料中の腫瘍組織を用いて、治療に対する感受性や治療成績と関係しそうなバイオマーカー(癌細胞に発現している蛋白質等の物質)や癌遺伝子変異について調べます。これにより、治療開始前に治療のリスクと効果が予測でき、最適な治療法を選んだり、新しい治療法を開発したりといったことに発展してゆくことが期待されます。

今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。

本研究に関してご質問のある方、診療情報や病理解剖結果を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。

連絡先および担当者

東邦大学医学部外科学講座呼吸器外科学分野
職位・氏名: 助教 大塚 創
電話: 03-3762-4151(内線 6550)
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151