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レジオネラ尿中抗原迅速診断キットの相関試験

この度、東邦大学医学部微生物・感染症学講座において「レジオネラ尿中抗原迅速診断キットの相関試験」を実施いたします。

レジオネラ属菌による感染症は重篤であるにもかかわらず、他の病原体による感染症との鑑別が困難でした。レジオネラ属菌による感染症は、迅速に診断できれば治療可能と考えらえます。近年、尿中抗原を用いる複数の診断キットが開発され臨床応用されてきました。しかし、多種類存在する血清型のレジオネラ属菌を全て検出できるシステムは存在しませんでした。この度、現在報告されている全ての血清型をカバーする新規尿中抗原を用いたレジオネラ属菌検出キットが開発されましたので、現在市販されている尿中抗原を用いたレジオネラ属菌検出キットと性能を比較することを目的として実施します。

本研究は、これまでに東邦大学医学部微生物・感染症学講座にレジオネラ症の診断を目的に提出された尿を用いて検討を行います。検体送付時には、患者さんのご氏名、施設名、施設住所、電話番号、基礎疾患、既往歴、発症年月日、24時間風呂の使用、温泉への旅行歴、主症状、診察所見、発熱反応、肺炎の程度、血液学所見、生化学検査所見、喀痰塗沫検査結果、培養検査結果、胸部レントゲン所見、抗菌薬投与歴、抗菌薬投与後の経過、現病歴を検体情報として収集しています。これらの情報は、ネットワークから切り離し、パスワードで保護されたたパソコン上で管理しています。本研究では、試験依頼者には基礎疾患、既往歴、一般的検査情報を提供しますが、施設名を含む他の情報を提供することはありません。したがって、本研究で扱われる情報を基に患者さんが特定されることはありません。

今回の研究で得られた結果に関しては、試験依頼者が当該レジオネラ属菌検出キットを規制当局に申請する際の資料として用います。さらに、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告されることがあります。しかし、個人を特定できるような情報が外部に漏れることは一切ありません。

ご自身やご家族で上述の情報の研究利用を承諾されない場合、あるいは本研究に関してご質問のある方は下記にご連絡ください。

東邦大学医学部 微生物・感染症学講座
研究責任者 石井 良和
連絡先:研究相談窓口
03-3762-4151(内線2396)
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151