医学部

メニュー

腎臓学講座(佐倉)

所属教員名

大橋 靖  / 准教授
河村 毅  / 講 師
山﨑 恵介 / 助 教

運営責任者

講座の概要

2016年5月1日付で東邦大学医療センター佐倉病院に当講座が開設された。東邦大学における腎臓学講座は、1980年、東邦大学医療センター大森病院(旧東邦大学医学部付属大森病院)に「腎臓病の生涯医療」をテーマに、腎臓内科医、泌尿器外科医、腎臓小児科医によって構成された臓器別の診療科として腎臓学講座(大森)が設立され、さらに2007年に東邦大学医療センター大橋病院に旧第三内科から派生・独立し、腎臓学講座(大橋)が設立され、「慢性腎臓病(CKD)と心血管疾患」に専心し、これら大森・大橋の2病院において慢性腎臓病(CKD)患者のトータルマネージメントが提供されている。この両講座から派生した本講座のテーマは「腎臓病と健康」である。腎臓病はたんぱく尿や血尿から始まり、時に急性の経過を辿り、時に慢性の経過を辿りながら、治る腎臓病もあるが、多くは末期腎不全に至り、時に透析療法・腎移植を必要とする。腎臓に特有の病気もあれば、生活習慣病のようなCommon Diseaseにも関連し、希少疾患にも関連する。そして一旦、腎臓の働きが低下すれば、腎不全によって徐々に健康が障害され、透析や移植が必要になる疾患群である。本講座はその領域を幅広く担当する。

研究の概要

  1. 慢性腎臓病 (CKD) 患者における栄養関連リスクを基準にした食事指導に関する研究 Dietary Approaches based on nutrition-related risk to improve Mortality, Nutritional status, and Disease Progression in Patients with Chronic Kidney Disease (DIAMOND study): a prospective cohort study
  2. 慢性腎臓病(CKD)外来診療プログラム化による外来医療の機能分化・連携の推進事業における患者動向調査 The Clinical Practice Program for outpatients with Chronic Kidney Disease in the Cooperation between Hospital and Clinics (CLIPP-CKD study)
  3. 慢性腎臓病 (CKD) 患者における体組成変化と栄養状態・腎予後・心血管系疾患および死亡率との関係
  4. 腎移植患者におけるエリスロポエチン濃度と移植腎機能および病理組織検の関係とエリスロポエチン抵抗性貧血の関連因子に関する検討; 横断研究
  5. 腎移植患者における内臓脂肪および腹部骨格筋横断面積と移植腎予後,心血管系合併症および死亡率に関する検討; 後方視的観察研究
  6. 慢性腎臓病(CKD)患者におけるESA抵抗性貧血の病態解明(ESA抵抗性におけるシアリダーゼの影響を検証する目的で行われている多施設共同断面調査研究; The influence of sialidase on the management of renal anemia therapy in CKD patients (SMART-CKD))

代表論文

  1. Association between Low Dietary Protein Intake and Geriatric Nutrition Risk Index in Patients with Chronic Kidney Disease: A Retrospective Single-Center Cohort Study 2016/10
  2. Brain natriuretic peptide and body fluid composition in patients with chronic kidney disease: a cross-sectional study to evaluate the relationship between volume overload and malnutrition 2016/06
  3. The associations of malnutrition and aging with fluid volume imbalance between intra- and extracellular water in patients with chronic kidney disease 2015/02
  4. Association between ratio of measured extracellular volume to expected body fluid volume and renal outcomes in patients with chronic kidney disease: a retrospective single-center cohort study 2014/12
  5. Focal segmental glomerulosclerosis secondary to juxtaglomerular cell tumor during pregnancy: A case report 2014/05
  6. Association of metabolic syndrome with kidney function and histology in living kidney donors. 2013/09
  7. Assessment of body composition using dry mass index and ratio of total body water to estimated volume based on bioelectrical impedance analysis in chronic kidney disease patients. 2013/01
  8. Associations of Proteinuria, Fluid Volume Imbalance, and Body Mass Index with Circadian Ambulatory Blood Pressure in Chronic Kidney Disease Patients 2012/11
  9. Frequency of Puncture Holes in Peritoneal Dialysis Catheters Related to the Beta Cap Adapter 2012/02
  10. Reappraisal of proteinuria and estimated GFR to predict progression to esrd or death for hospitalized chronic kidney disease patients. 2011/01

教育の概要

学部

医師としての人格を涵養し、将来専門とする分野にかかわらず、腎泌尿器系疾患を通して、頻繁に関わる負傷・疾病に、また腎不全関連合併症に適切に対応できるように基本的な診療能力を身に付け、腎臓病生涯医療におけるひとの情動や社会的問題を理解し、腎臓学および腎臓医療の果たすべき社会的役割を認識する。
行動目標
  1. 腎炎・ネフローゼ症候群の診断と治療
  2. 慢性腎臓病(CKD)に対する腎保護療法の実践と習得
  3. 水・電解質および腎臓栄養学の実践と習得
  4. 末期腎不全に対する健康管理の実践と習得
  5. 腎代替療法の実践と習得
  6. 急性腎障害におけるCritical Care Nephrologyの実践と習得
研修体制
東邦大学医療センター佐倉病院内科Bグループ(糖代謝内分泌・血液・腎臓)に所属し、チーム医療のひとりになり週間スケジュールの中で経験を積む。時間の余裕がない臨床現場で、効果的なフィードバックを行うため、病棟、外来、昼食をしながらのディスカッションで、数分の時間を利用して、ポイントを絞ったフィードバックを行う。カンファレンスでは、新患患者、問題症例のプレゼンテーションを行う。カンファランスは他スタッフからの意見やアテンディングからの診療・治療方針を聞き、患者によりよい医療を提供する目的とシニアや研修医の教育の場として行なっている。

認定医・専門医の取得など
日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本腎臓学会専門医・指導医
日本透析医学会専門医・指導医
日本移植学会専門医

診療の概要

診療テーマ: 腎臓病と健康
診療目標:「腎臓病の重症化を防ぐこと」・「腎臓病から健康を守ること」

  • 慢性腎炎症候群・ネフローゼ症候群の早期治療と寛解
    たんぱく尿や血尿などの尿検査異常を認めた場合、腎臓や尿路に異常がないか検査を行います。一部の腎炎・ネフローゼ症候群は進行すると腎機能が低下し、腎代替療法(透析・腎移植)が必要になる場合があります。寛解あるいは進行を抑止するためにステロイド薬や免疫抑制薬あるいはその他の治療が必要です。腎炎疾患には様々なタイプがあり、治療法も様々であり、適切な治療法を提供するために腎生検による組織学的診断を推奨いたします。腎生検は経皮的に腎臓を穿刺し、組織の一部を採取する検査で入院が必要になります。
  • 慢性腎臓病(CKD)重症化予防と進展抑止
    なんらかの理由で不可逆的な障害が腎臓に起こり、腎臓の働きが低下した場合、残された腎臓を大切に使いながら生活していく必要があります。失われた腎臓の働きを回復することは難しいですが、まだまだご自身の腎臓で日常生活をお過ごしいただきたいと思います。そのためには腎保護療法が必要です。当診療科では血圧管理、食事管理、生活習慣の改善を指導いたします。指導後は地域連携医のもとで継続診療を行っていただき、必要に応じて再依頼いただけます。
  • 末期腎不全期の健康維持
    腎臓病はそもそもの病気の避けられない進行があり、残っている腎機能が少なくなれば少なくなるほど病気の進行は早くなります。進行した腎不全では体の恒常性が維持できず、尿毒症、浮腫、難治性高血圧、電解質異常、貧血、ミネラル骨代謝異常などの症状が現れてきます。今後、ご自身の体を低下した腎機能で支えることが難しい状態になると予測される場合、腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)への移行が必要です。残された腎機能で尿毒症を是正しながら、なだらかで安全な腎代替療法の移行を目指します。
  • 予定された(計画的な)腎代替療法への移行
    腎代替療法とは血液透析、腹膜透析、腎移植をさします。その選択に関するインフォームドコンセント(説明と同意)は概ね腎機能が30%を切った時点(eGFR 15~30 ml/min/1.73m2)の慢性腎臓病ステージ4で行い、いずれかの治療法を選択することが望ましいとされています。およそ、クレアチニン2mg/dl前後のこの時期には、まだ自覚症状も少ないのが現実ですが、いざ尿毒症という透析不可避な状態になった時に慌てぬように、自身の治療法選択に対して、早めに情報提供を繰り返し行ってまいります。
  • 末期腎不全期(透析・移植)の健康支援
    慢性維持透析療法を継続しながら健康を保っていきます。十分な透析を行いながら、ご自身の生活管理を行っていきます。時に入院精査・加療が必要な場合、維持透析管理および他の診療科と連携し、健康を支援していきます。
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151