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内科学講座消化器内科学分野(大橋)

所属教員名

前谷 容  / 教 授
渡邉 学  / 臨床教授
富永 健司 / 講 師
新後閑 弘章/ 助 教
齋藤 倫寛 / 助 教
𠮷田 有輝 / 助 教
森 麻紀子 / 助 教
松井 貴史 / 助 教
塩澤 一恵 / 助 教

運営責任者

講座の概要

当講座は、昭和39年6月大橋病院開院当時、内科として大森病院から出向した医師により構成されていましたが、昭和49年4月大森病院から独立、初代主任教授の関清先生を中心として消化器領域、循環器領域、腎臓領域の三領域を担当する内科学第三講座となりました。昭和56年、東京医科大学より酒井義浩先生が赴任し消化器診断部部長に就任、消化器領域を担当する消化器班が構成されました。平成15年6月、講座再編により内科学講座消化器内科学分野として、平成18年5月より前谷 容先生に引き継がれ現在に至ります。消化器内科の領域は多岐にわたるため、主に食道・胃・小腸・大腸疾患を担当する消化管班、肝臓疾患を担当する肝臓班、胆嚢・膵臓疾患を担当する胆膵班が、それぞれ専門的な治療・研究をおこなっています。内科学第三講座時代から脈々と続く伝統を守りながら、日々変化していく社会環境や医療情勢に対応し、最新の医療の提供、社会貢献ができるよう、研鑽を積んでいます。

研究の概要

  • Helicobacter pylori各種検査法の除菌療法前の感染診断について
    Helicobacter pylori感染の評価には、血清抗体法、尿素呼気試験、迅速ウレアーゼ試験がありますが、いずれも感度・特異度100%の検査ではありません。3種類の検査を比較検討しています。
  • 胃瘻造設時の皮膚切開による炎症の検討
    経口摂取困難患者に対し、胃瘻を造設し経腸栄養を投与することで、栄養状態の改善や在宅での管理が可能となります。胃瘻造設の最も一般的な手法であるPull法は、経口的に胃瘻チューブを挿入するため、瘻孔感染が多い問題点があります。造設時切開に関し、創部感染の発生率・早期偶発症率を検討しています。
  • Cold polypectomyの完全切除率の検討
    10mm未満の大腸ポリープに対し、近年Cold polypectomyがその簡便性、安全性から有効であるとされていますが、不完全切除となることが問題となっています。また、5mm以上のポリープに対しCold polypectomyを施行した場合の完全切除率に関しての報告は希少です。Cold polypectomyを施行時の完全切除率を検討しています。
  • 慢性膵炎における膵臓虚血の検討
    以前より慢性膵炎の発症には膵臓虚血の関与が言われていますが実際の評価方法は確立していません。評価方法について検討しています。
  • 癌患者さんの呼吸困難に対する検討
    2011年のがん呼吸困難に対するガイドラインが作成され、モルヒネの投与の有効性が示されています。一方、モルヒネの全身投与が困難な場合に、代替としての治療は確立されたものがありません。代替治療について検討しています。
  • 下剤を使用した大腸内視鏡前処置の検討
    大腸内視鏡を安全かつ確実に遂行するには、大量の腸管洗浄液が必要です。近年その服用量を減らす工夫が種々報告されています。現在のPEGに加え、洗浄効果を向上させうる手段について検討しています。
  • 小腸カプセル内視鏡の前処置の検討
    カプセル内視鏡は低侵襲かつ簡便な検査ではありますが、受動的な検査のため診断率が腸管内の残渣や胆汁、気泡の影響を大きく受けます。小腸内視鏡ガイドラインでは、前処置に関して必要に応じて投与を検討するに留まり、まだ統一された見解がありません。最近の報告では小腸は栄養を吸収する場所であり、便を貯留する場所ではない事から、前日のclear liquid dietのみでPEGによる前処置は不要とする意見が出てきています。小腸カプセル内視鏡検査時の前処置について検討しています。
  • RFA後の症候についての検討
    肝悪性腫瘍に対するRFA(percutaneous radiofrequency ablation)治療後に、発熱・腹痛・嘔気などの症状を訴える患者が多くいます。特に発熱の頻度が高く、治療後の入院期間の延長や再治療の延期を余儀なくされることがしばしばあります。RFA後の症候について検討しています。
  • Shear wave Elastographyについての検討
    Shear wave Elastographyは、超音波を用いて組織中のShear wave伝搬速度を測定することで、組織の硬さを計測する技術です。肝生検と比較し非侵襲的であるため、治療介入の前後での比較や、経過フォローのために高い頻度にて検査を行うことができます。これまでにC型慢性肝炎のIFN治療前後での肝硬度の比較の報告がありますが、まだまだ一般的な治療には成り得ていません。線維化の評価にShear wave Elastographyを用い、肝硬度の検討をしています。

代表論文

  1. Omuta S, Maetani I, Saito M, Shigoka H, Gon K, Tokuhisa J, Naruki M . Is endoscopic papillary large balloon dilatation without endoscopic sphincterotomy effective? World J Gastroenterol: WJG 2015; 21(23):7289-7296
  2. Nemoto Y, Kaneko M, Fujisaki J, Saida Y, Takahashi K, Maetani I. A Case of an Ileal Inflammatory Fibroid Polyp Causing Intestinal Intussusception. Journal of Gastroenterology and Hepatology Research 2014; 4(1):1451-1454
  3. Maetani I, Mizumoto Y, Shigoka H, Omuta S, Saito M, Tokuhisa J, Morizane T. Placement of a triple-layered covered versus uncovered metallic stent for palliation of malignant gastric outlet obstruction: A multicenter randomized trial. Dig Endosc 2013; 26(2):192-199
  4. Tominaga K, Maetani I, Shigoka H, Omuta S, Sato K, Ito S, SaigusaY, Gomi T, Kohda E. Factors associated with delayed gastric emptying in patients with stent placement for malignant gastric outlet obstruction: Endosc Int Open 2013; 1(1):17-23
  5. Shigoka H, Maetani I, Saito M. Pseudoaneurysm developed after percutaneous endoscopic gastrostomy: a report of two cases. Eur J Gastroenterol Hepatol 2013; 25(12):1484-1487
  6. Omuta S, Maetani I, Ukita T, Nambu T, Gon K, Shigoka H, Saigusa Y, Saito M. Direct peroral cholangioscopy using an ultraslim upper endoscope for biliary lesions. Hepatobiliary Pancreat Dis Int 2013: HBPD INT; 13(1):60-64
  7. Tominaga K, Maetani I, Sato K, Shigoka H, Omuta S, Ito S, Saigusa Y. Favorable long-term clinical outcome of uncovered D-weave stent placement as definitive palliative treatment for malignant colorectal obstruction: Dis Colon Rectum 2012; 55(9):983-989
  8. Nemoto Y, Sato K, Ito S, Tomonaga K, Maetani I. The healing process of artificial colorectal ulcers after endoscopic submucosal dissection: Journal of Gastroenterology and Hepatology Research 2012; 1(11):323-326
  9. Tominaga K, Fujinuma S, Endo T, Saida Y, Takahashi K, Maetani. Efficacy of the revised vienna classification for diagnosing colorectal epithelial neoplasias: World J Gastroenterol: WJG 2009; 15(19):2351-2356
  10. Tominaga K, Hirahata K, Maetani I, Kowazaki H, Tamura K, Matsubayasi J. A puzzling cause of melaena: Gut 2008; 57(4):474

教育の概要

学部

  • 胃十二指腸 3コマ
    胃炎・ヘリコバクタ、胃ポリープ・がん、胃潰瘍・十二指腸潰瘍
  • 胆道 3コマ
    胆道結石・胆管炎・PSC、胆管癌(含乳頭部癌)・合流異常、胆石・胆嚢炎・ポリープ、腺筋腫症・胆嚢癌
  • 臨床実習 5年:8日間、6年:4週間
    実際の臨床の場でどのように患者さんと接し、診察・検査などを行っているかを見学・体験していただきます。まずは、入院患者さんを担当、毎日の診察や会話を基に指導医とディスカッションし、病態生理や診断学、治療方針を学びます。また、内視鏡検査や超音波検査の見学・模型での実技、高度医療である、ERCPやESD、RFA、TACEなど見学し、治療の実際を体験、さらに、クルズスを行うことで、これまで講義で学んできた知識の定着をはかります。外来見学の機会を設け、外来での患者さんとのコミュニケーションの取り方や、症状・身体所見から検査選択、治療方針を立てるまでの、いわゆる診断学をみていただいています。
  • 臨床テュートリアル演習 29コマ
    対象学年 3,4年
  • 診断学実習 12コマ
    対象学年 4年
  • OSCE 15コマ
    対象学年 4年、15コマ

大学院

  • 共通選択科目
    消化管疾患総論、胆膵疾患各論II
  • 専攻科目
    消化器検査法I(上部消化管内視鏡検査)
    上部消化管疾患概論I・II・III
    胆道疾患概論II・III・IV

診療の概要

現在、外来診療関しては、連日2ブースを担当しています。平均外来患者数は年間で22,643人と年々増加傾向です。入院は大橋病院4階中央病棟(現52床)を中心とし、年間平均入院患者数は、1,576人です。消化器内科の中心となる内視鏡検査ですが、上部消化管内視鏡検査は、年間3,700件、下部消化管内視鏡検査は2,637件行っております。また、超音波検査は件数が多く、5,170件にのぼります。専門的検査・治療としては年間平均で、ESD 89件、ERCP 484件、RFA 97件、血管造影検査・TACE 46件 PTCD 47件行っています。
消化器内科の分野を3領域、消化管・胆膵・肝臓にわけ、それぞれのグループが患者さんの診療・検査、治療を担当しています。また、難治症例を検討する全体カンファレンス、各領域で症例の細かな確認・治療方針の検討を行うグループカンファレンス、3領域の専門医をそれぞれ所属させ横断的な意見を求めるカンファレンス、とさまざまな方向から診断・治療を検討できるようカンファレンスを充実させています。

その他

社会貢献

公開講座

学会活動

主催学会

第99回日本内視鏡学会関東地方会 (2014年12月)
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151