医学部

メニュー

外科学講座一般・消化器外科学分野(大橋)

所属教員名

草地 信也 / 教 授
斉田 芳久 / 教 授
中村 陽一 / 准教授
渡邉 学  / 准教授
浅井 浩司 / 講 師
榎本 俊行 / 講 師
松清 大  / 助 教
長尾 さやか/ 助 教
渡邊 良平 / 助 教
齋藤 智明 / 助 教
樋口 格  / 助 教

運営責任者

講座の概要

大橋病院外科学講座は昭和49年に講座として開設されました。現在まで、鶴見清彦教授、炭山嘉伸教授、碓井貞仁教授、長尾二郎教授、草地信也教授、斉田芳久教授、片田夏也教授と7名の教授を輩出してきました。診療は、消化器外科だけでなく、呼吸器外科、乳腺外科と共に、教室を運営しています。研究に関しては、外科感染症に対して以前から、研究報告をしており、現在では炭山先生が日本外科感染症学会の理事長をされています。また、閉塞性大腸癌の研究で大腸ステントを臨床導入してきた斉田先生は、現在、大腸ステント安全手技研究会の代表世話人をされています。
教室全体(消化器外科分野、呼吸器外科分野、乳腺外科分野)のスタッフは、現在、教授2名、准教授2名、講師3名、助教9名の体制で、臨床・研究・教育に従事しています。

研究の概要

  1. 術後SSI分離菌の感染症、抗菌薬療法、術後経過と薬剤感受性の検討
    手術部位感染(SSI)に対する治療抗菌薬は、予想される全ての分離菌や耐性菌を常に目標とすると、広域スペクトルの薬剤を高用量で投与され、耐性菌の出現や菌交代現象等のリスクが高まる。そこで、2010年に日本化学療法学会、日本感染症学会、日本臨床微生物学会で行われた三学会合同分離菌サーベイランスSSI分野で得られた情報を用いて、初回分離菌の薬剤感受性を検討し、empiric therapyの一助にすることを目的に本研究を行っている。
  2. 急性胆道炎の起因菌迅速診断及び薬剤感受性同定における次世代網羅的メタゲノム解析の有用性に関する検討
    急性胆道炎(急性胆嚢炎・急性胆管炎)においては,2013年にTokyo Guideline 2013として治療ガイドラインが発刊され,手術加療,ドレナージ,抗菌薬加療に関する重症度別の治療指針が示された.その中でも初期治療としての抗菌薬投与の重要性は高く,従来の胆汁培養検査,薬剤感受性試験結果に応じた薬剤の選択が望ましいとされている.しかし,近年における薬剤耐性菌の蔓延は世界的な問題となっており,より迅速かつ適切な抗菌薬の選択は今後の課題である.本研究は,解析の迅速性及び正確性で注目をあびているメタゲノム解析を用いて,急性胆嚢炎における胆汁の網羅的解析を行うことで,この技術における臨床的有用性を検討することを目的としている.また,今後は他疾患において保険適用となっている細菌迅速診断システムを,胆汁細菌の解析へと応用し,胆道疾患の迅速な診断に対する有用性の検討も行っていく予定である.

代表論文

  1. Open surgery versus laparoscopic surgery after stent insertion for obstructive colorectal cancer. Enomoto T, Saida Y, Takabayashi K, Nagao S, Takeshita E, Watanabe R, Takahashi A, Nakamura Y, Asai K, Watanebe M, Nagao J, Kusachi S. Surg Today. 2016 Dec;46(12):1383-1386.
  2. Neutrophil/lymphocyte ratio has a prognostic value for patients with terminal cancer.
    Nakamura Y, Watanabe R, Katagiri M, Saida Y, Katada N, Watanabe M, Okamoto Y, Asai K, Enomoto T, Kiribayashi T, Kusachi S.World J Surg Oncol. 2016 May 16;14:148.
  3. Risk factors for conversion of laparoscopic cholecystectomy to open surgery associated with the severity characteristics according to the Tokyo guidelines. Asai K, Watanabe M, Kusachi S, Matsukiyo H, Saito T, Kodama H, Kiribayashi T, Enomoto T, Nakamura Y, Okamoto Y, Saida Y, Nagao J. Surg Today. 2014 Dec;44(12):2300-4.
  4. Successful treatment of a common hepatic artery pseudoaneurysm using a coronary covered stent following pancreatoduodenectomy: report of a case. Asai K, Watanabe M, Kusachi S, Matsukiyo H, Saito T, Kodama H, Enomoto T, Nakamura Y, Okamoto Y, Saida Y, Iijima R, Nagao J.Surg Today. 2014 Jan;44(1):160-5.
  5. Changes in the therapeutic strategy for acute cholecystitis after the Tokyo guidelines were published. Asai K, Watanabe M, Kusachi S, Matsukiyo H, Saito T, Kodama H, Dotai K, Hagiwara O, Enomoto T, Nakamura Y, Okamoto Y, Saida Y, Nagao J.
    J Hepatobiliary Pancreat Sci. 2013 Mar;20(3):348-55.
  6. Bacteriological analysis of bile in acute cholecystitis according to the Tokyo guidelines. Asai K, Watanabe M, Kusachi S, Tanaka H, Matsukiyo H, Osawa A, Saito T, Kodama H, Enomoto T, Nakamura Y, Okamoto Y, Saida Y, Nagao J.
  7. Combined hepatic resection with the inferior vena cava and diaphragm and reconstruction using an equine pericardial patch: report of a case. Asai K, Watanabe M, Matsukiyo H, Osawa A, Saito T, Kiribayashi T, Enomoto T, Nakamura Y, Okamoto Y, Saida Y, Kusachi S, Oharaseki T, Nagao J.
    Surg Today. 2011 Dec;41(12):1670-3.
  8. Twenty years of countermeasures against postoperative methicillin-resistant Staphylococcus aureus infections. Kusachi S, Nagao J, Saida Y, Watanabe M, Nakamura Y, Asai K, Okamoto Y, Arima Y, Watanabe R, Uramatsu M, Saito T, Kiribayashi T, Sato J. Surg Today. 2011 May;41(5):630-6.
  9. Outcome of 141 cases of self-expandable metallic stent placements for malignant and benign colorectal strictures in a single center. Saida Y, Enomoto T, Takabayashi K, Otsuji A, Nakamura Y, Nagao J, Kusachi S. Surg Endosc. 2011 Jun;25(6):1748-52.
  10. Antibiotic time-lag combination therapy with fosfomycin for postoperative intra-abdominal abscesses. Kusachi S, Nagao J, Saida Y, Watanabe M, Okamoto Y, Asai K, Nakamura Y, Enomoto T, Arima Y, Kiribayashi T, Watanabe R, Saito T, Uramatsu M, Sato J. J Infect Chemother. 2011 Feb;17(1):91-6.

教育の概要

学部

卒前教育としては、消化器臨床実習(M5)の外科で診療参加型臨床実習を主に担当している。学生に対し術前診断から手術、術後管理の教育を行い、文献的考察を踏まえた症例報告レポートを提出させている。
臨床実習前の教育としては、消化器(M3)において、「大腸ポリープ、虫垂炎など(斉田教授)」「胆道の外科(渡邉准教授)」、総合臨床講義(M5)の
「黄疸(外科領域)」を担当している(渡邉准教授)。緩和医療学に関して、腫瘍学(M3)、行動科学(M4)において講義を担当している(中村准教授)。

M3腫瘍学:緩和医療学(2コマ)、M4行動科学:緩和医療学(2コマ)
M3大腸ポリープ・腺腫・ポリポージス【下部消化管】(1コマ): 大腸ポリープの治療方針を理解する
虫垂炎・吸収不良症候群ほか【下部消化管】(1コマ): 虫垂炎の治療方針を理解する
M3胆道の外科【胆道】(1コマ)
M5[消化器]黄疸(内科、外科領域)(1コマ)

大学院

  1. 共通選択科目:消化器外科学特論I
    消化器手術における炎症と感染
    消化器がん手術の術前・術後管理
    大腸・直腸癌の下部消化管の病態
    下部消化器癌のインターベンション治療
    肝胆膵悪性腫瘍のインターベンション治療
    各種腹壁ヘルニアの病態と手術
    食道の外科治療
    胃癌・胃十二指腸疾患の
    胃・十二指腸の外科手術
    消化器外科に緩和治療
  2. 共通選択科目(腫瘍専門医療コース):精神腫瘍学
  3. 腫瘍学専攻:緩和医療学講義、演習

診療の概要

消化管疾患に対する年間の症例数は,胃癌約60 例,食道癌約10 例,大腸癌約150 例,総数約300 例であった。胃癌ではそれぞれの病期に合わせ,縮小手術・標準手術・拡大手術を施行している。大腸癌では,進行癌・直腸癌にも積極的に腹腔鏡下手術を導入し,患者のQOL の向上に努めている。進行大腸癌による腸閉塞症例においては金属ステント挿入による解除術を行い、人工肛門の減少に努力している。術後成績では、早期胃癌の5 年生存率は95%,進行胃癌の5 年生存率は44%,早期大腸癌の5 年生存率は98%,進行大腸癌の5 年生存率は70%。全消化管手術での術後重篤合併症の発生率は,3.8%と低率である。

肝胆膵疾患に対する年間の症例数は、肝臓手術は約20例、胆嚢摘出術は約150例、胆道手術は約10例、膵臓手術は約12例であった。
肝細胞癌に対しては、肝切除やRFA、TACEを組み合わせた集学的治療を行い良好な成績をおさめている。肝細胞癌の5年生存率は38.8%であった。一方、大腸癌肝転移を中心とした転移性肝癌に対しても積極的に肝切除を行っている。
胆嚢摘出術は、ほぼ100%腹腔鏡下に行っており、急性胆嚢炎に対しても早期に腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っている。
胆道癌に対しては非治癒因子がなければ積極的に切除を行っており、胆管癌、胆嚢癌、十二指腸乳頭部癌の5年生存率はそれぞれ39.6%、40.5%、72.7%であった。
膵癌にも積極的にR0手術を心掛けている。膵癌切除症例の5年生存率は29.7%であった。

その他

社会貢献

特にありません。

学会活動

開催予定
第63回国際外科学会日本部会総会(2017年6月)
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151