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私立大学戦略的基盤形成事業講演会:再生医学と組織リモデリングによる治療法開発の最前線 開催(11/30)のお知らせ

【こちらの内容は現在終了しています】
テーマ 「再生医学と組織リモデリングによる治療法開発の最前線」
日時 平成25年度11月30日(土) 13:00 から 17: 00
場所 東邦大学医学部2号館 第3実習室

講演会プログラム

12:30-13:00 受付
13:00-13:10 開会の挨拶 高松 研 (東邦大学医学部長)
座長 池田 隆徳 (東邦大学医学部内科学講座 循環器内科学分野)
13:10-14:10 真鍋 一郎 (東京大学大学院医学系研究科 循環器内科)
「生活習慣病における異種細胞間コミュニケーションと臓器連関」
14:10-14:50 杉山 篤 (東邦大学医学部薬理学講座)
「超小型ミニブタを用いた慢性心不全病態モデルの開発と新規治療法の創成」
14:50-15:00 休憩
座長 赤坂 喜清 (先端医科学研究センター)
15:00-16:00 梅澤 明弘 (国立成育医療研究センター)
「細胞加工医薬品を用いた再生医療とその現況」
16:00-16:40 浜之上 誠 (東邦大学医学部生理学講座 細胞生理)
「神経系における再生医学の現況と将来展望」
16:40-16:50 閉会の挨拶
17:00-18:00 懇親会 (東邦会館: 医学部1号館8階)

演題概要

真鍋 一郎 (東京大学大学院医学系研究科 循環器内科)

「生活習慣病における異種細胞間コミュニケーションと臓器連関」

組織の恒常性は単一細胞(実質細胞)によって維持されているのではなく、絶えざる異種細胞間のコミュニケーションによって動的に支えられている。慢性炎症は生活習慣病と癌に共通する基盤病態として注目されているが、慢性炎症プロセスの主要な舞台は間質であり、実質細胞と間質細胞の密接な相互作用が、組織構築の改変(リモデリング)を含む病態を引き起こすと考えられる。我々は、肥満が内臓脂肪組織に炎症を惹起することを見いだした。この炎症は、脂肪細胞と間質に存在する免疫細胞等との相互作用によって、誘導・拡大する。慢性炎症プロセスを制御する局所的な細胞間コミュニケーションとともに、このような臓器連関を支える遠隔細胞間相互作用について議論したい。

杉山 篤 (東邦大学医学部薬理学講座)

「超小型ミニブタを用いた慢性心不全病態モデルの開発と新規治療法の創成」

慢性心不全の新規治療法の開発において、ヒトに解剖学的にも電気生理学的にも類似する心臓を有する中型実験動物を用いた研究は効果的な研究手段である。しかし、愛玩(伴侶)動物と認識される「イヌ」や「サル」を利用した研究には、さまざまな面でこれを阻む懸念材料が多い。そこで超小型ミニブタ(マイクロミニピッグ)を利用できる専用実験室を東邦大学医学部内に立ち上げ、慢性心不全ミニブタモデルを開発した。講演では現在までの研究成果を報告し、今後の展望を紹介する。

梅澤 明弘 (国立成育医療研究センター)

「細胞加工医薬品を用いた再生医療とその現況」

幹細胞とは「胚又は生体の組織に存在する未分化な細胞」のことであり、自己と同じ細胞を作る能力(自己複製能)と組織や臓器を構成する多種類の細胞に分化する能力(多分化能)を有する。iPS細胞、ES細胞といった多能性幹細胞のみならず、間葉系幹細胞を始めとする体性幹細胞を用いた細胞組織加工医薬品の迅速な開発に向けた基盤研究及び製品の安全性にかかる試験方法の開発及び我が国における法令改正について紹介したい。

浜之上 誠 (東邦大学医学部生理学講座 細胞生理)

「神経系における再生医学の現況と将来展望」

神経系の再生能力は他臓器と比較して非常に低いことが知られているが、近年、iPS細胞を始めとした幹細胞の急性期病態への応用研究等が盛んに行われている。本講演では、現在行われている神経系に対する再生医学を、①神経細胞の機能増強と、②神経膠細胞の神経細胞再生補助能力の増強という2つの観点で捉えて概説する。さらに現在我々が行なっている慢性脊髄損傷に対する再生医学について報告し、神経系に対する再生医学の将来展望を紹介する。
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151