医学部

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学部長の挨拶

はじめに

医学部長 盛田 俊介
医学部長 盛田 俊介

東邦大学は、学祖額田豊・晉兄弟により1925年に創設された帝国女子医学専門学校をそのルーツとし、現在、5つの学部からなる自然・生命科学の総合大学として、有数の私立大学に発展しています。建学の精神「自然・生命・人間」の下、東邦大学医学部は、教養、人間愛と人間性に根差した高い専門性と生涯学習能力を備えた「より良き臨床医」の育成を介して広く社会に貢献すべく教職員一丸となり進んでおります。

「多様性と柔軟性に溢れる学修者本位の教育」

新型コロナウイルス感染症の流行は全く予想もできず、予測困難な時代です。医学は日進月歩であり、その速度は増しています。このような時代でも活躍する自律的学修者たる医師となるべく、医学部では低学年から高学年に渡る能動的学習科目を設定し、「何を学び、身に付けることができたのか」を学修者自らが実感できるように努めております。1年次から始まる「医学研究」領域はその一つで、学生自らが興味あるテーマを選び、第一線で活躍する研究者・医師の指導のもと、基礎、臨床に関わる研究に取り組み、その成果を論文に纏め発表します。コロナ禍においても着実に教学環境整備は進み、ハイブリッド授業、リモート授業が行われております。COIL(Collaborative Online International Learning)型教育もその一つであり、海外との交流が困難なwith corona時代での国際性の涵養に努めています。 また、Learning Management System であるMoodleの導入により「リソースと活動」の幅が教員と学生双方で広がり、一層柔軟で多様性に富んだ教育の提供と評価の実施が可能となっています。

「良き臨床医の基盤である高い倫理観と豊かな人間性」

学修者が自律的学修者となり専門的な「知と技」を修得しただけでは「より良き臨床医」には成れません。この専門性が高い教養と倫理観に立脚していることが重要です。医学教育モデル・コア ・カリキュラムでも、医師として求められる基本的な資質・能力として、プロフェッショナリズム、全人的実践的能力、コミュニケ-ション能力を掲げています。ICTの普及により誰もが容易に医学情報にアクセスすることが可能となった時代を生きる医師に必要な能力は、患者さんとその家族のことを思いオーダーメイドした医療を提供できる力です。低学年からの全人的医療人教育を通じて「心と態」を豊かに磨き、最新の医学を最適な医療として患者さんに提供できる「より良き臨床医」を育成します。

医学教育における3つの医療センターと2つのクリニックの存在

CBTと OSCEそしてStudent Doctorの公的化が進む今、卒前卒後教育の一層のシームレス化が必要です。「認知的徒弟制」と「正統的周辺参加」による学修者本位の診療参加型臨床実習により、学生がチーム医療の真の一員として意思決定できる能力を修得するために、多様性に富んだ医療現場を医学部では提供しています。診療参加型臨床実習へと繋がる臨床推論とシミュレーション教育の充実ともにMiniCEX(mini-Clinical Evaluation Exercise)、DOPS(direct observation of procedural skills)、CbD(Case-based Discussion)による評価を受けることで学生の皆さんは自らの成長を実感し、自信を深めることができます。

自然科学系総合大学である東邦大学の医学部である

新たな医学的知見と多様化する医療ニーズが、これまでとは比較できない速さで我々の周りに生まれています。いつの時代においても常に医学界の先導者であり続けるためには、医学部の枠組みを超えた多様な分野間の連携と協調が必須です。5学部横断的教育連携プログラムやプロジェクト型研究の推進は、多彩な専門知の組み合わせによる新たな知の創造に繋がっています。ヒトと知の地域における拠点。それが、東邦大学医学部です。

むすび

東邦大学医学部は2025年に創立100周年を迎えます。「東邦大学グランドデザイン2025」の基盤は建学の精神「自然・生命・人間」であり、学祖額田豊・晉兄弟「人間としての優しさ・ぬくもり・愛とは何か」のお考えです。「温故知新」。先達が築かれた歴史と伝統を礎に、デジタルトランスフォーメーションを進め、「心、態、知、技」を備えた東邦大学医学部人の育成に全力を尽くします。
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
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