建学の精神である「自然・生命・人間」のうち、主として自然を対象として教育研究を実施している理学部は、自然科学の学修を通して、科学的思考方法を身につけ、問題発見・解決能力を涵養すること、さらに、本学のコーポレートステートメントである「生命(いのち)の科学で未来をつなぐ」という目標に沿うべく、教育研究において常に人間と自然の融和を視点に置き、自然に対する畏敬の念と生命への尊厳への自覚と謙虚な心を原点として、専門の知識と同時に均整のとれた豊かな人間性を育成することを目的としている。これをスローガンとして表せば「理学の心で自然と人間の未来を創る」ということになる。
このような教育研究の理念と目的のもとに、6学科が、その専門分野の立場から、理学の理論と応用を教授し、かつ研究を行う。あわせて一般教養に資する学科目を学ばせ、教養ある有用な科学者・技術者を養成し、社会の発展に寄与することを使命とする。6学科の構成は、基礎的な自然科学を主とする化学科、生物学科、物理学科の3学科と、より応用に近い分野を対象とする生物分子科学科、情報科学科、生命圏環境科学科より成り、全体として、基礎と応用のバランスのとれた教育研究を行っている。教養教育も重視することにより、各分野の専門知識だけでなく、それらの知識を適切に応用する判断力を備えた人材の輩出を目指す。
このような教育研究目的を達成するためのより具体的な行動目標として、以下の4項目を設定している。
1.基礎学力:自然科学の専門分野における基礎学力やスキルの習得
2.科学的素養:科学的思考力や情報検索力、判断力などの涵養
3.問題発見・解決力:卒業研究等のプロジェクト型少人数演習授業の充実と早期化
4.社会人力:一般教養、人間性、倫理観、コミュニケーション能力などの涵養
学部の特色・目的
教育研究上の目的
学生と教員の"対話"を通して科学の視点で考える力を養う
理学部6学科では各分野の基礎から応用までをバランス良く指導するとともに、研究室を中心に教員と学生が深く関わりながら教育・研究を進め、学生の問題解決能力を養っていくところが大きな特徴です。また、本学医学部や薬学部、外部研究機関との連携による教育・研究にも積極的に取り組んでいます。
修得すべき知識と能力・教育の魅力
基礎から応用に対応した学科編成
自然科学は自然現象を探求する学問ですが、今やその領域はさまざまに分化しています。従来から存在した数学、物理学、化学、生物学などの基礎的な学問分野だけでなく、その枠組みを超えて相互に影響を与え合うことで生まれた応用的な学問分野が大きな注目を集めています。理学部ではこのような状況に対応して、化学科、生物学科、物理学科の基礎3学科と、生物分子科学科、情報科学科、生命圏環境科学科の応用3学科を設置。自然科学の土台を支えながら、最先端分野の発展に貢献する人材の育成を実践しています。
充実した教員陣による親身な指導
理学部は伝統的に学生と教員が深い信頼関係を築いています。親密なコミュニケーションをとれる雰囲気の中で学習・研究に取り組めるので、学生は効果的に知識や技術を身につけることができます。特に、研究室では少人数で担当教員と接する機会も多く、自然科学に対する考え方や研究に取り組む姿勢を肌で感じることができます。また、教員も知識・技術を教えるだけではなく、学生が自分たちで考え、進んで問題解決にチャレンジできるように、学生一人ひとりの個性や自主性を尊重し指導しています。
他学部・外部研究機関との積極的な連携
現在の自然科学はさまざまな学問領域が融合することで急速な発展を遂げています。そのため、理学部では基礎科学の分野だけでなく、環境科学、物質科学、エレクトロニクス、バイオテクノロジー、医学、薬学など他の学問分野と連携した教育・研究も手がけています。特に、自然科学系総合大学である利点を生かし、医学部・薬学部との共同研究などを積極的に行っていることは大きな特色となっています。また、学科や研究室単位で外部の教育・研究機関とも連携しており、学生は最先端分野の研究に触れることができます。
最先端の研究に対応した設備環境を実現
自然科学の分野において実験や演習・実習に使用する施設・設備・機器の充実は欠かせません。理学部では各学科における最先端の研究テーマを扱えるように最新の設備や機器を導入し、十分に学習・研究に取り組める環境を整えています。各学科には第一線で活躍する研究者や技術者もうらやむような希少で高価な機器も数多く設置され、他大学や企業、研究機関と比較しても有数のハイレベルな設備環境を実現しています。そのため、学生は卒業後、就職先で使われている最新の機器などにスムーズに対応できるというメリットもあります。
学科の教育目的
化学科
豊かな人間性に裏打ちされた有為の人材を社会に輩出するための基礎的教育を行う。無機・分析化学、有機化学、物理化学を基礎的内容の三本柱とし、それぞれ講義・演習・実験の連携による効果的な学習によって、化学の知識と技能を習得させる。さらに、それらの基礎的知識を活用して、直面する課題に柔軟に対応できる能力、論理的に思考して魅力ある発表ができ、他者とコミュニケーションがはかれる能力を涵養する。
生物学科
生物を通して自然を理解し、生物と環境の双方に適切な意見を有する、「科学する能力」を育てる。系統分類学、遺伝学、生理生化学、発生学を基盤に、分子生物学や環境保全などの新しく発展している分野も取り込んだ総合的な生物学の教育を実践し、最新の生命科学の知識と、動植物に共通する法則や原理を実証する数理・物理的手段としての基礎知識をあわせ持つ、次世代の生物学を先導する人材を育成する。
生物分子科学科
自然・生命に対する畏敬の念をもち、「生命現象を化学の言葉で語る」ことのできる研究者や技術者の育成を目指す。講義・演習・実験・実習を通して化学および生物学の確かな基礎知識を身につけさせ、それらを活用するスキル、論理的に思考して自己の考えを表現し、他者との会話ができる技術も習得させる。直面する問題に柔軟に対応して解決できる能力をもち、豊かな人間性に裏打ちされた人材の輩出を目標に、バランスのとれたカリキュラムを用意して教育・研究に取り組む。
物理学科
自然の仕組みを物理的思考から深く理解し、自然に対する畏敬の念をもち、科学および社会の発展に貢献できる人材の育成を目指す。物理学の基本的な知識と方法を十分に身につけさせ、さらに実践的な問題解決能力と柔軟な思考力、科学者・技術者としての倫理性、自然・生命・人間を守る態度、人に信頼されリーダーシップのとれる豊かな人間性、国際性、創造性、高いコミュニケーション能力を涵養する。
情報科学科
常に人間の視点に立って社会貢献できる人材の育成を目指す。講義・演習・実験・プロジェクト教育を通じた指導により、情報科学の基本的な理論と技術、ならびに、現象を科学的、論理的、かつ数理的に分析・理解して問題を解決できる能力を身につけさせ、変化する社会における情報科学の多様な応用場面に対して、十分に対応できる技術者・科学者を育成することを目的とする。
生命圏環境科学科
人類が直面している環境問題の解決に取り組み、持続性のある社会の構築に貢献できる人材を社会に輩出するための基礎教育を行う。自然科学の重要事項の理解、人文・社会科学的視点の涵養、科学的思考力やコミュニケーション能力の向上を図り、その上で、地球科学、環境生態学、環境化学、環境管理・創成科学分野の、より専門的な教育を行うことにより、豊かな人間性をもって各方面で意欲的に活躍できる人材を育成する。
課程の教育目標
教員養成課程
自然科学系総合大学である東邦大学は「自然、生命、人間」を建学の精神とし、さらにそれを「生命(いのち)の科学で未来をつなぐ」というコーポレートステートメントとして示しながら、「自然に対する畏敬の念、生命の尊厳の自覚、人間の謙虚な心を原点とし、科学と技術を駆使して持続可能な社会の構築に貢献しうる人材を養成する」ことを目標として教育・研究を展開している。このような建学の精神を踏まえ、本学理学部教員養成課程では、確かな科学的専門知識に基づいて児童・生徒に対して自然科学のおもしろさ、楽しさ、大切さを伝えることができ、さらに豊かな人間性をもとに現代の教育諸問題に対応できる教員を養成することを教育目的としている。具体的には、理学部教員養成課程は以下の目標を掲げて教育活動を実践している。
1. 教師に求められる能力および資質の形成・育成を行う。
(1)自然科学の基礎的学力の形成
(2)理科・数学・情報の教科指導能力の育成
(3)教科外指導および生徒指導能力の育成
(4)自主的・創造的精神に充ちた教育研究能力の育成
(5)仲間と連帯し未来を切りひらく実践力の育成
2. 卒業生との交流を深め、教師教育の共同研究を発展させる。
3. 国内・外の学生および教育・研究に携わるものと連帯し、全国的、国際的視点に立った教育研究・実践を行う。
4. 中・高教員養成のみならず、広く教育者に求められる能力および資質をもった人材の育成を行う。
理学部
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